ウェイン・キャットで知られるルイス・ウェインの挿絵本が手に入る。絵本だけではなく、ハットやTシャツなども手に入れることができるが、どれもユーモアあふれている。この擬人化されたイラストは、病床の悪化とともに、動物達の笑顔、豊かな表情は消え去っていく。
結局、ウェインの人生そのものに「笑い」がなくなったことが、彼の病の一端じゃないかな。症状経過をはっきりと示す絵画を残すとあるが、原色や幾何学は、表情をつくらなくてすむ。きっと、自分のなかで笑顔というものが失せ、表情豊かなイラストを描かなければならないその反動が、精神を崩壊させていったのかと思う。
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