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ぼくはイラストレーターでありグラフィックデザイナーです。ときどきエッセイを書き、たまにアニメーションを作り、映画を監督し、作詞作曲をすることもありますが、そしてどの仕事も好きですが、本業はグラフィックデザイナーだと思っています。昔はイラストレーターがデザインをすることなんか当たり前のことでした。いつのまにか分業化してしまった、そのことの方が不思議です。
by 2005年和田誠氏のグラフィックデザイン展より抜粋
デザインってすごく好きなんです。デザインはあくまでも人のためにあって、限りなく縁の下の力持ちだから、自己主張しないものだと思っている。
by 時間旅行より抜粋

横尾氏のような「画家宣言」もせず、本業をグラフィックデザイナーとする和田誠氏は、ひたすらデザインに生きる。

映画監督
や作詞作曲、アニメーションなども手がける多才さは、どこか音楽家の武満徹のように、世の中にあるものすべてに「手をかける」人-手塩にかけて育てることができる人だと思っている。

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武満氏は、世界の音楽家であり、エッセイを残しているパウル・クレー、オディロン・ルドン、村上華岳らの作品、交友があったジャスパー・ジョーンズ、サム・フランシス、宇佐美圭司、堂本尚郎、加納光於らの国内外の芸術家の作品や彼らとのコラボレーションによる作品、こよなく愛した映画のポスターなど多彩な仕事を残している。そして「タケミツ・トーン」と呼ばれた独特の響きは、映画音楽でもずいぶん活躍された。
 
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その武満氏の「オリジナル・サウンドトラックによる 武満徹 映画音楽」のジャケットが和田誠氏の手によるものだ。

右上の復刻版は、貴重な対談音源も収録してある「武満徹の没後10年企画BOX」だ。左下は、単品で「映画音楽選集(2)」である。
 
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そのほかにも、ギターのための12の歌 (楽譜)の装丁や芸術新潮 2006年5月号の特集「はじめての武満徹」で、武満徹をうたうでの構成+絵が和田氏だ。

武満徹が いる-武満徹を きく-武満徹を聴く一週間 文 小沼純一 -武満徹を みる-武満徹を うたう構成+絵 和田誠 -武満徹を たべる-武満徹をまとめる 談 大原哲夫となっている。
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